ひらめきは魚、メモは網
ポケットのメモがネタ帳になる
「書くことがない」と、
白紙の画面を前に固まったことはありませんか。
ぼくは何度もあります。
でも、あるとき気づきました。
書くことがないのではありません。
書こうと思ったときには、もう忘れているのです。
思いつきは、机の上では生まれません。
通勤中、風呂の中、散歩の途中。
机から遠い場所で生まれて、
その場で捕まえなければ消えていきます。
だから必要なのは、才能ではありません。
いつでも使える「網」です。
ひらめきは魚、メモは網
いいなと思ったこと、
引っかかった一言、
ふと浮かんだ疑問。
これらは、机から一番遠い場所で泳いでいます。
そして魚と同じで、その場で捕まえないと、
二度と同じものは通りません。
「あとで書こう」と思った瞬間の
「あとで」は、
ほぼ100%来ません。
夕方には、朝の名案は跡形もなく消えています。
だからぼくは、網を持ち歩くことにしました。
スマホのメモアプリ一つ。それだけです。
メモの基準は「19点」でいい
ここで大事なのは、
網の目を粗くしておくことです。
「記事になりそうな立派な考え」
だけを捕まえようとすると、網には何もかかりません。
ぼくの基準は19点。
一行だけ、ときには単語だけ。
自分にしか分からない走り書きで十分です。
実際にこんなメモが溜まっていたことがあります。
「コンビニ セルフレジ 後ろに並んでた人がため息」
「妻に『また同じ話してる』と言われた」
「定年した父が急に料理を始めた」
この3つを眺めていたら、
「役割が変わるとき、人はどう動くか」
というテーマが浮かんできました。
そのまま一本書きました。
19点のメモが3つ集まると、
60点のテーマが一つ浮かび上がる。
ネタは思いつくものではなく、
拾ったかけらが勝手に組み合わさるものでした。
机に向かうときは「書く」のではなく「選ぶ」
この習慣を続けると、書く時間の風景が一変します。
以前は、
白紙を前に「何を書こう」と
ゼロから絞り出していました。
今は、溜まったメモを眺めて
「今日はどれにしよう」と選ぶところから始まります。
ゼロから書くのと、
かけらから育てるのとでは、
労力がまるで違います。
「書くことがない」は才能の問題ではなく
、網を持たずに歩いていただけだったのです。
今日、心が少し動いた瞬間を
一行だけメモしてみてください。
もしよければ、その「19点のメモ」を
このメールに返信して教えてください。
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