10個のうち2個だけ、持ち帰ればいい
「あの人はすごい」で終わらせない
すごい人を見ると、なぜか自信をなくすことがあります。
同世代が新しい挑戦を始めている。
自分より若い人が、ずっと先を走っている。
見事な文章や仕事に出会う。
そして、
「この人は自分とは違う」と画面を閉じる。
見れば見るほど、自分には何もない気がしてくる。
そんな経験はありませんか。
ぼくは長年、この閉じ方の名人でした。
「あの人は才能が違う」
「あの人は環境に恵まれている」
そうやって「すごい」と言った0.5秒後に、
自分とは無関係な話として処理する。
でも最近、気づきました。
「すごい」は、感嘆の言葉のふりをした、
シャッターになることがあります。
「すごい」と言った瞬間、学びが止まる
「あの人はすごい」という言葉には、
隠れた続きがあります。
「○○だから、自分にはできなくても仕方ない」
この続きがあるかぎり、
すごい人は自分を守るための言い訳になってしまいます。
憧れているようでいて、実は距離を取っている。
もったいないのは、
その人が「教材」であることに気づけないことです。
目の前に、うまくいった実例が、手順ごと転がっているのに。
「すごい」を「どうやって?」に変換する
ぼくが決めたのは、単純な変換ルールです。
「すごい」と思ったら、
必ず「どうやって?」と一度だけ問う。
そして、
この3つの軸で観察します。
何を真似しているか(書き出しの形、構成のパターン、見出しの付け方)
何を続けているか(頻度、長さ、プラットフォームの絞り方)
何を捨てているか(完璧主義を捨てる、説明を省く、一点集中にする)
あの人の文章がすごい → どうやって?
→ 読んでみると、書き出しが必ず問いかけになっている。(真似できる)
あの人は続いていてすごい → どうやって?
→ 調べると、週1本と決めて5年、
無理のないペースを守っている。
(何をしないかを決めている)
「どうやって?」と分解すると、
才能に見えたものの多くが、
真似できる工夫の積み重ねだと分かります。
もちろん全部は真似できません。
でも、10個の工夫のうち2個は、
今日のぼくにも拾えるのです。
遠い星ではなく、先を歩く人
この変換を続けているうちに、
すごい人たちの見え方が変わりました。
以前は、手の届かない遠い星でした。
今は、同じ道を先に歩いている人に見えます。
星は眺めるだけですが、
先を歩く人からは、足跡をたどって学べます。
そして
足跡をたどっているうちに、
いつの間にか自分も、
誰かにとって「少し先を歩く人」
になっていくのだと思います。
最近あなたが「すごい」と言って閉じたのは、
誰のどんな挑戦でしたか。
もう一度だけ開いて、
「どうやって?」と問いながら眺めてみてください。
拾える工夫が、きっと2つは見つかります。
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小さく分ける作戦ですね。全体を見ると、
その大きさに圧倒される。だから、部分にフォーカスする!